所長メッセージ

所長メッセージ

年頭挨拶

皆様、丙申年の新年を迎え、今年も皆様のご健康とご繁栄を祈念いたします。 さて、昨年を振り返りますと、政府の発表ほど景気の好調さを感じられない一年であった様に思われます。消費税アップに伴う軽減税率の導入も不明感ばかりで十分な対応と言えない様に思います。引き続き当面は厳しい状況が続くものと思われます。アベノミクスの成長戦略はほとんど期待外れに終わったと言えます。株、商品、為替、不動産についても方向性が見通せない状況が続きそうです。昨年も鬼怒川の堤防決壊など自然災害の大きなリスクが顕在化しました。今年も引き続き注意が必要でしょう。一方ノーベル賞の日本人同時受賞など明るいニュースはぜひ続いて欲しいものです。このような諸般の状況を踏まえた上で、何が起こっても動じない強い心で、何事も楽しんで克服し、一年を過ごすことができればと思います。

今後の経済・経営環境の見通し

  1. 現状の世界経済は日本で報道されている以上に悪く、今年も連続して米国の利上げが行われると、世界的な経済危機が生じる可能性が高い。
  2. 我が国は、今後、生産年齢人口は年々減少し、女性の就業率の上昇等を考慮しても労働力は確実に年々減っていく。急速に進む超高齢化・少子化により、今世紀末までには4千万人の人口が減少していく可能性が高い。
  3. 大手企業は、内需縮小・人口減少、社会保険料負担増加等に対応して国内生産・出店を縮小し、引き続き海外生産・海外出店等の海外展開を加速していく。従って、国内マーケットは縮小していくので内需は拡大せず、付加価値の低いものしか扱わない中堅・中小企業は売上も利益も何も対策をとらないと縮小していく。
  4. 膨大な情報が富を生み出すデータ資本主義の時代に突入する。データをどう生かし、守るのかを考える。
  5. 首都圏直下型の地震、水害、火山等自然災害がいつ起きてもいい様に、十分な備えをする。

これからの基本方針

  1. 自社の置かれた環境(内部・外部)を分析し直し、経営戦略を練り直す。企業存続に必要なキャッシュフロー経営資金必要額を算出し、腹をくくって資金捻出対策を即スピーディに実施する。
  2. 毎年引上げされる最大の税金である社会保険料を大幅削減する対策を実施する。
  3. 相続税の大増税により、自分の年齢と後継者の有無等を勘案し早期に現実的事業承継対策を実施して企業存続を確かなものにする。
  4. 一番重要なことは心身の健康であるということを再確認し、ストレスに負けない心と体作りを日々心がける。
  5. 自分だけよければ、今さえよければという考えは捨て、関係するすべての人々がよくなる方法を実行する。

とるべき具体的対策

  1. 自社の強みと弱みと外部環境を分析し、付加価値を高めて売れる仕組みづくり(利益があがる仕組みづくり)を再構築する。(1)在庫なし(又は少なく)、(2)設備が不要で、(3)少人数でも利益が出せる体制にする。
  2. サービス業等は、パート等の社会保険未加入の追徴を回避する対策をとる。また、60歳以上の高齢者の活用と人件費コストの大幅削減を行う。同時に働きがい、生きがいのある職場を目指す。
  3. 役員報酬を見直し、役員借入金・役員退職金等を活用する。役員数を削減して社会保険料削減や年金受給等で大幅な人件費削減をする。役員賞与や保証料支払い等により高齢役員の年金受給と社会保険料削減を実現する。
  4. リスク対策として最新の就業規則(65歳までの継続雇用制度の導入)・車両管理規定、安全衛生教育、誓約書、残業許可申請書、みなし労働時間協定、個人情報保護規程等を整備し、各社員の署名を貰っておく。また、サービス残業対策・過労死対策等も実施する。
  5. 平成28年度からのマイナンバー制度に対応すべく、特定個人情報の適切な取扱に関する規程を策定する。
  6. 取引先からの回収不能に備えて住居を所有する連帯保証人付きの取引基本契約等を締結する。未収は放置せず、内容証明、時効中断できる訴訟等をタイムリーかつ事務的に行い法的に短期間に回収する。また、預けてある敷金・保証金は競売になると返ってこないので交渉して引き下げておく。
  7. どんな時代でもお客様に必要とされる企業は生き残れる。お客様が何を求めているのか常に考え、行動する企業になること。自分だけ、今だけよければ、という考えは捨てること。

以上、心に感じる事項がありましたら、ぜひ即実行される事をお勧め致します。必要な場合はお手伝いさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。本年もどうぞよろしくお願い致します。

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